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犬は訓練を施すことによって、多くのことを「できる」ようになります。
勘違いをされている方が多いのですが、犬が訓練されたからといって、
犬が飼い主のいう事をきいて「する」ようになるわけではありません。
「できる」という事と「する」という事は、全く別次元の問題です。
できる・できないというのは、能力の問題であり、する・しないというのは意志の問題だからです。
人間の号令の意図する事を理解させ、号令に応じた行動を身に付けさせることが、いわば訓練です。
その後、あなたの指示に従って、行動するかどうかは、あなたと犬との関係の問題なのです。
犬の訓練、しつけを考える時に、最も大切なことは「あなたと犬との関係」にあるのです。
いかにいい関係を築くか、否かが、全てを決めるといってよいでしょう。
犬を芸人に例えれば、飼い主は、そのマネージャーでなければなりません。ところが、多くの
飼い主は、付き人にしか過ぎないのです。芸人が、付き人のいう事をきくと思いますか?
犬に対してリーダーシップをとる事のできるタイプの人が、さほど支配欲の強くない犬を飼った
場合には、特に訓練などしなくても、良くいう事をきく犬になるのが普通ですし、その逆に、
犬に対してリーダーシップをとる事のできない人が支配欲の強い犬を飼った場合には、訓練所に
預けて、訓練を施したところで、犬は、飼い主のいう事は、ほとんどきかないのが普通です。
それどころか、飼い主と犬との上下関係を変えないままに、「訓練ができているのだから」などと
いう安直な発想で、急に高圧的に命令をしようものなら、自分より下位の人間に命令をされた犬に
すれば、逆に唸って、飼い主を脅す様になることさえもあるのです。
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