皆さんは散歩のときに何のためにリードを付けているのでしょうか?
「法律で決まっているから」と答えた人は、ある意味で正解です。
本来、引き綱は、犬の嫌いな第三者に不安を与えないため、それと、
犬を万一の事故から守るために付けておくのです。
あなたが、恋人と手をつないで、街を歩く時の事を考えて見て下さい。
彼氏、あるいは彼女が逃げ出さないようにと、手をつないでいるのではないはずです。
犬だって家族の一員としてお飼いになっているなら同じ事です。
犬と飼い主を繋ぐものは「引き綱」ではなく「コミュニケ−ション」であるべきです。
そもそも「ひきづな」を漢字でどう書くか知っていますか?「非絆」と書くんです。
それなのに、ほとんどの方は、刑事が犯人を連行するときに使う手錠と同じ感覚で、
相手が逃げないために引き綱を使って、犬をしばりつけているのです。
実際の使い方としては、むしろ小さなお子さんの手をひく時に近いかも知れません。
子供がまだ2~3歳の頃は、車道に飛び出したり、どこかへ行ってしまったりしない
ように、ギュッと握って歩きますが、次第に親の言う事がきけるようになるにつれて、
つないでいる手は、コミュニケ−ションの一つの型になっていきます。
それでも時として、例えば玩具やさんの前を通るときには、強く力をこめてその手を
引かなければならない事もありましょう。
だからといって、 子供が幾つになっても、手をギュ−と握っていなければ
街を歩けないなどという事は、通常ではまずないことです。
脚側行進の訓練を見て、もっと自由にさせないと可哀想だという意見があります。
ところかまわず、排便排尿をする。方々の臭いを嗅いで回り、異物を食べる。
すれ違う見知らぬ人に鼻を寄せて行ったり、跳び付いたり、吠えかかったりする。
そうした行為を容認する事が自由の中味であるならば、その通りではありますが。
しかし、自由の中には、飼い主と並んで歩くという選択肢も含まれて良い筈ですから、
犬が自ら喜んで飼い主に併せて歩くように育ててあげれば良いのです。
それなのに、自分たちの意志でその犬を自分たちの家族に迎え入れたにも拘わらず、
犬との良い関係を築く努力もせずに育ててしまうから、「家族で一緒に歩くという
当り前に自然な行動」が、何故か可愛そうだと思わせる結果になってしまうのです。

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